IT業界では技術力が十分にあって専門家として働けないと仕事を失うことになりかねません。特にエンジニアは、ITの発展に伴い、最新の技術を習得することが求められる傾向が強く、古い技術力だけに頼っていると解雇されてしまう場合すらあります。

このような面があるIT業界では、独立することが将来性を高める方法の一つとして有力です。独立し、フリーランスとなると多様な業務に携わることができます。請け負える仕事の種類は多岐に渡っていて、数カ月から二、三年程度の長期的な契約から、単発で成果物を納品するものまで契約内容にも違いがあるのが特徴です。正社員として同じ職場で働いていると従事できる業務は限られてしまい、エンジニアとしての技術力や経験の広さを獲得することは容易ではありません。

しかし、独立すれば多様な職場で異なる経験を積むことができるため、将来性を高められるのです。また、フリーランスとなると経営やビジネスについての知識や経験も実践的に獲得することができます。収入のみならず、経費や税金にも意識を向けることが必要になると共に、仕事の契約をする際は、交渉の重要性についても認識することになります。

その経験は管理職として働くために欠かせないものであり、フリーランスをしてからまた企業で働きたいと考えたときに一般社員ではなく管理職を選ぶという将来も描くことが可能になるのです。独立するのは敷居が高いと考える人も多いものの、将来のことを考えると重要な選択肢になります。